文集「あけぼの」28号より







           〜卒園に寄せて〜



 
ダイゴくん 卒園おめでとう

あけぼの園に入園して早いものでもう3年がたとうとしています。
「ダイゴ 本当によく頑張ったね。」
ダイゴは公園で遊ぶのが大好きなので、毎日のように公園に連れて行きました。公園に行くとお友達を突き飛ばしたり、砂を掛けたりするダイゴ。
妹を背中におぶって、走りまわるダイゴをおいかけては、息子のことを謝って歩いていました。「しつけの悪い子・・・」なんて言われて、お友達のいない公園や、時間帯を選んでは行くようになりました。親子3人だけの小さな公園で「誰もこないよぉ」と寂しがるダイゴ。お友達が大好きで、人と関わりたがるダイゴの居場所を見つけてあげたい。あけぼの園との出会いはそんな時でした。
それまでダメな親子のレッテルを貼られていた私たちにとって「大事に育てていこうよ」という園長の言葉に、とても感激したのを憶えています。熱心に指導してくださる先生方や、共感できるお母さん方と過ごした園での生活は、母親の私にとってもありがたい3年間でした。この3年間で、ダイゴも見違えるように変わりました。学習の成果で言葉が育ち、お友達とコミュニケーションがとれるようになりました。以前は目が離せなかった行動も、安心して見守れるようになりました。
ひらがなや数字も教えていただきました。「ママ、プレゼントだよ!」ダイゴがブロックで車を作ってわたしのところに持ってきてくれたこともありました。よく見ると紙で値札がついていて、数字の下にひらがなで「やすい」と書いてありました。「安くていいでしょ」というダイゴ。(笑)洗濯物をたたんでいると隣にきて「お日様のいいにおいがするね。」と、こんな風に何気ない会話が出来るようになるなんて、あけぼの園に入る前には想像も出来なかったことです。
妹思いの優しく、頼もしいダイゴ。あなたのことをわかってもらえる人をたくさん作れるように、一緒に頑張っていこうね。そして、ダイゴがいて喜ばれる場所を、ひとつでも多く作っていこう。
4月からは小学生。これからも先々にはいろいろな試練があるでしょう。けれど、母子歩行で山を登っていった時に見えるみかん畑やお茶畑、山を登りきった時のあの達成感を思い出せば乗り越えていけると思います。
園長先生をはじめ、諸先生方、本当にありがとうございました。
あけぼの園で学んできたことを活かして、これからも親子共々頑張っていきます。
                              

                                
ママより
                                       


 3年間を振り返って

3年前、あけぼの園を選んだ決断が間違いではなかったと卒園を迎えた今、確信しています。
当時、初めは別の施設への入園を決め、親子教室に通っていました。フウタは室内に入ることを嫌がり、一日園庭のブランコで過ごしていました。このまま入園させていいのかと不安を感じ、あけぼの園を訪れました。療育体験では、リズムでほかのお子さん達と一緒に歩き、集会で静かに座って教材を見ていました。落ち着きがないフウタをスムーズに参加させることが出来る先生方の指導の上手さと完成された教育内容に、ここならきっとフウタの成長が望めるはずだと思い、入園を決断しました。しかし、厳しい療育のイメージから、相談機関の方々は入園を薦めては下さらず、フウタにコロロの療育は合うだろうか?と不安を抱えたままでの決断でもありました。
入園した当初のフウタは、初めての母子分離で泣いてばかりでした。そのため、毎日直接登園し、分離の練習が始まりました。なかなか泣かずに分離できず、スモールステップを踏みながら、中断・再挑戦を繰り返し、2年目が始まった頃にようやく克服し、泣かずに「いってきます」が出来るようになりました。
同じくスモールステップで取り組んだのは、歩行を通してのこだわりへの対応でした。公園やコンビニ等の場所や道へのこだわり、玩具を手離せない・園から帰ると必ずすぐに歩行する等の行動パターンのこだわりを、細かなステップを踏み対応することで、克服することが出来ました。私は始め「歩行は本当に意味があるの?」と半信半疑でしたが、今では日常生活でも指示に応じる力が付き、強いこだわりが減り、落ち着いて過ごせるようになってきており、歩行の成果を実感しています。
ほかにも園の療育のおかげで、激しかった偏食がほぼなくなり、一人で着替えが出来るようになり、名前などのひらがなが書けるようになる等々、たくさんの成長を遂げることが出来ました。
入園前は、フウタがいつ泣き出すかと脅え、腫れ物に触るかのように接していましたが、今でも2人で過ごすことが苦でなくなり、遊びや学習を通して関わりを持てるようにもなりました。
先日利用した一時預かりの施設で、初めての場所・初対面の職員の方だというのに、泣かずに「いってきます」の母子分離が出来ました。その後も周りのお子さんを見ながら、何をする時間なのかを考え、落ち着いて行動したと聞き、「いつでも・どこでも・誰とでも」を身に付けつつあるようで嬉しく思いました。
ここまで成長したフウタの姿に、あけぼの園と出会えて本当に良かったと心から思います。先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。今後も更なる成長を願い、丁寧に関わり続けていきたいと思います。
   

                                
ママより
                                       




                                  


社会福祉法人   至泉会